Story

京都の旧市街の路地奥において、繋がっているけれども見通すことのできない、なにかを常に隠している、家。
土壁は様々な色や質感を持ち、光をじんわりと拡散させ、西陣織は闇のなかで、光をドラマティックに輝かせる特徴を持つ。
見通すことのできない薄暗い空間の中で、西陣織や土壁による様々な光の反射や、断片的な知覚の連続が、事後的に像を結んでゆく―――

1688年創業、西陣織の技術を用いたテキスタイルを海外のトップメゾンをはじめとする世界のラグジュアリーマーケットに提供するテキスタイルブランド『HOSOO』の世界観が堪能できる1日1組限定のレジデンスです。

閑静な京都の旧市街である御所南エリアの路地奥に建つ、戦前期から佇む京町家をフルリノベーションし、外観は伝統的な町家の意匠を遵守しながら、内装は西陣織や伝統的な左官技術による土壁でコンテンポラリーに仕上げられた工芸建築となっています。古来から連なる美しい陰影の伝統を宿しながら滞在者をやさしく包み込むような空間は、職人たちによってレジデンスのためだけに作られたインテリアやプロダクトで彩られ、実際に滞在し体感することで価値を感じて頂けます。